ラーメン道 第三話 大阪出張編

 今回もChatGPTを使って書いていますが、ストーリーの骨子を考えるのは結構苦労しました。大阪ということで漫才のような会話を入れたかったのですが、「漫才のような会話」とだけ指定して書かせると、回りくどいばかりの会話(業界用語でいえば"天丼"のやり過ぎ)になってしまいました。かなり具体的にシーンを指定し、使えない会話はバッサリ切り捨て、複数回に分けて指示した内容を編集しています。なかなかChatGPTオンリーでいい文章を書くのはまだ難しいですねー。

 

以下、本編。

 

 羅麺メンマは、大阪出張の最終日に、同僚から教えてもらった高井田系ラーメンの老舗「中華そば 住吉」に向かった。高井田系ラーメンとは、濃厚な醤油ベースのスープに太めの縮れ麺を合わせたもので、大阪では珍しいご当地ラーメンだという。彼は、これまでに食べたことのないラーメンに興味津々だった。

 店に着くと、カウンターと4人掛けテーブル3台の小さな店内には、昼時を過ぎてもお客さんがひっきりなしに入ってくる。彼は、空いた席に座り、メニューを見た。中華そば、チャーシュー麺、ワンタン麺の三種類しかない。彼は、迷わずチャーシュー麺を注文した。しばらく待つと、目の前に熱々のチャーシュー麺が運ばれてきた。スープは、漆黒の色をしていて、醤油の香りが鼻を刺激する。麺は、太くて縮れていて、スープに絡んでいる。チャーシューは、分厚くて柔らかくて、肉の旨味が溢れている。彼は、箸を持って、一口食べた。

「うわっ、これはすごい!」

彼は、思わず声を上げた。スープは、醤油の風味が濃厚で、鶏ガラや昆布などの出汁の味が深く感じられる。麺は、もちもちとした食感で、スープとの相性が抜群だ。チャーシューは、口の中でとろけるようにやわらかく、甘辛い味付けがスープにマッチしている。彼は、一気に食べ進めた。スープも残さず飲み干した。

 彼は、ふと隣の席を見た。隣の席に座っていたのは、灰色のスーツに黒いネクタイをした、中年のサラリーマンだった。彼はどうやら常連客のようで、ラーメンをすすりながら、店長と話していた。

「店長、今日のスープはいつもより濃いな。何か変えたか?」

「いや、変えてないで。ただ、昨日の夜、閉店後に店で酒を飲んだんや。で、酒が余ったから、今日のスープに足したんや」

「へえ、そうなんか。それで、こんなにコクが出るんか」

「そうやで。酒の成分がスープに染み込んで、旨味が増したんやな。これが、俺の秘伝のスープや」

「秘伝のスープか。どんな酒を入れたんや?」

「それは、教えられへんで。だって、秘伝やもん」

「そうか、そうか。じゃあ、何かほかに教えてくれるもんはないんか」

「あるで、あるで。例えば、この麺や。この麺は、自家製やで」

「自家製か。それは、すごいな。どうやって作るんや?」

「それは、簡単やで。小麦粉と水と塩とかんすいを混ぜて、こねて、伸ばして、切るだけや」

「そんなに簡単なんか。じゃあ、俺も家で作ってみようかな」

「いや、それはやめとけ。家で作ると、麺がべちゃべちゃになるで。それに、麺を切るときに、指を切るかもしれへんで」

「そうか、そうか。じゃあ、やめとこうかな」

「そうやで、そうやで。麺は、プロに任せとけ。俺は、この仕事を30年やってるからな。麺のことなら、何でもわかるで」

「そうなんか。じゃあ、店長は、麺の達人やな」

「そうやで、そうやで。俺は、麺の道を極めてるんや。麺の道とは、なんやと思う?」

「なんやろな。麺を美味しく作ることやろか」

「いや、それだけやないで。麺を美味しく作ることは、もちろん大事やけど、それだけではないんや。麺の道とは、麺を通して、人生を学ぶことや」

「人生を学ぶことか。それは、どういうことや?」

「それは、例えばやな。麺は、水分と小麦粉のバランスが大事やろ。水分が多すぎると、べちゃべちゃになるし、少なすぎると、かたくなる。小麦粉も、種類や量によって、麺の風味や弾力が変わる。だから、麺を作るときは、水分と小麦粉のバランスを常に考えなあかんのや。これは、人生にも当てはまるんや。人生も、仕事と遊びのバランスが大事やろ。仕事ばかりやってると、疲れてしまうし、遊びばかりやってると、だらけてしまうし。だから、人生を送るときは、仕事と遊びのバランスを常に考えなあかんのや。これが、麺の道や」

「へえ、なるほどな。麺の道は、人生の道やな」

 彼は、店長と常連客の会話に感心しながら、ラーメンを食べ終えた。彼は、二人の話題に加わりたいと思ったが、最近ラーメンにハマり始めたばかりの自分には麺の道や人生の道といった深い話はできないと思った。自分が彼らより深い話ができるのは、自宅で飼っているうさぎに対する愛情だけだと思った。一人暮らしが長い彼は、そのうさぎをこの上なく愛していた。その可愛さを伝えたいと思った。そこで、彼は、思い切って二人に声をかけた。

「すみません、お二人とも。ちょっとお聞きしたいんですが、うさぎって好きですか?」

店長と常連客は、彼の声に驚いて振り返った。それまで彼はずっと黙ってラーメンを食べていたからだ。彼らは、急な質問に戸惑ったが、礼儀正しく答えた。

「うさぎか。まあ、嫌いじゃないで。かわいいもんな」

と店長が言うと、

「うさぎね。俺も嫌いじゃないよ。でも、飼ったことはないな」

と常連客も続けた。

彼は二人の返事に安心し、自分のうさぎの話を始めた。

「僕は、自宅でうさぎを飼ってるんです。名前は、モカといいます。茶色の毛に白いお腹とお鼻が特徴なんです。とってもかわいいんですよ」

「へえ、そうなんか。モカというのか。いい名前やな」

モカって、コーヒーの味とちゃうか。そのうさぎはコーヒーの匂いがするんかいな」

「いやいや、そんなことないですよ。モカは、コーヒーの色に似てるから、その名前にしたんです。モカは、コーヒーが好きなんですけどね」

「コーヒーが好きなんか。それは、珍しいな。うさぎは、野菜とか草とか食べるもんやと思ってた」

「飲むわけではないですよ。僕がコーヒーを飲んでいると必ず近寄ってきて、クンクンと鼻を動かしてコーヒーカップの匂いを嗅いでいるんです。そうすると機嫌がよくなって、じたばたとダンスのように動き回ります。それが、とってもかわいいんですよ」

「へえ、そうなんか。それは、見てみたいな」

「いいですよ。僕がモカのダンスを物まねしますね。」

彼は、二人の頼みに応えることにした。彼は、自分の席から立ち上がり、店の中央に移動した。そして、モカのダンスの物まねを始めた。彼は、まず、うさぎのように前足を曲げて、後ろ足を伸ばした。そして、左右に首を振りながら、前に進んだ。次に、急に方向を変えて、後ろに進んだ。その後、ぐるぐると回転しながら、前に進んだ。そして、最後に、自分の背丈を超えるほどのジャンプをした。その様子は、まるでダンスをしているかのようだった。

 店長と常連客は、彼の物まねに大爆笑した。彼の動きは、本当にすばしっこいうさぎのようだった。彼は、二人の笑顔を見て、嬉しくなった。彼はモカのダンスの物まねを終え、店長や常連客の笑いがひとしきり落ち着いたところで、そろそろ仕事の打合せへ向かうため出発する旨を伝え、二人と力強く握手を交わした。

「兄ちゃんの物まね、最高やったで。」

「また来てくれよ、ウサピョンの兄ちゃん!」

店長と常連客はそれぞれ彼に対して言った。彼は、また新たな行きつけの店ができたことに満足しながら、のれんをくぐって店を後にした。

 

~つづく~

ラーメン道 第二話 沖縄出張編

ラーメン道 ~ラーメンと人生を味わう~(第二話) 沖縄出張編

 

今回もGPTを用いていますが、あまりいい文章を書いてくれなかったので、半分くらい自分で書いています。

 

以下、本編

 

 札幌ラーメンの衝撃から一週間が経った。あの日以来、羅麺メンマは毎日ラーメンを食べていた。醤油、味噌、塩、豚骨、鶏白湯、担々麺、つけ麺、冷やし中華……。ラーメンの種類は無限にあると感じた。彼はラーメンに魅了されていた。しかし、彼のラーメン修行は、突然の出張で中断された。彼の会社は沖縄に支店を開設することになり、彼はその準備のために沖縄に行くことになった。彼は沖縄に行くのは初めてだった。沖縄といえば、海と空と太陽と音楽と泡盛と……そばだ。そう、沖縄そばだ。彼は沖縄そばについて調べた。沖縄そばは、小麦粉とかんすいで作られた太めの麺で、豚肉やかまぼこ、ネギなどが入った醤油ベースのスープに浸されている。ラーメンと似ているが、違うものだという。彼は沖縄そばに興味を持った。沖縄そばは、ラーメンの一種なのだろうか?それとも、全く別のものなのだろうか?彼は沖縄そばを食べてみたいと思った。

 出張による滞在ではあるが、会社も気を利かせてくれており、滞在先のホテルはビーチが目の前に広がる観光地にあった。彼はホテルに到着するとすぐに、近くの沖縄そば屋に入った。店の名前は「やんばるそば」だった。店の中は、木のテーブルと椅子が並び、壁には沖縄の風景や歌手の写真が飾られていた。店の雰囲気は、彼が今まで行ったラーメン屋とは違っていた。彼はカウンターに座り、メニューを見た。沖縄そばの種類は、普通、三枚肉、ソーキ、テビチ、ヤギなどがあった。彼は迷わず、一番人気のソーキそばを注文した。ソーキとは、豚のスペアリブのことで、沖縄そばの代表的な具だという。

 周りの客は、ほとんど地元民か観光客のようであり、ゆったりとした明るい色彩の服を着た、サーファー風の男が多かった。その中で、一人半袖ワイシャツにスラックスを着こんだビジネススタイルの彼は、なんだか場違いな感じがした。

 しばらくすると、彼の前にソーキそばが運ばれてきた。彼は目を輝かせた。沖縄そばは、彼が想像していたよりも美味しそうだった。麺は太くてやや茶色がかっており、スープは透き通っていた。ソーキは大きくて柔らかそうだった。彼は箸とスプーンを手に取り、まずは麺をすすった。麺はもちもちとしていて、噛むと小麦の香りが広がった。彼は感動した。これは、うどんとラーメンの中間のような麺だと思った。次に、彼はスープをすすった。スープは醤油の味がしっかりとしていて、豚の旨味と昆布の風味が感じられた。彼は驚いた。これは、ラーメンのスープとは違っていた。ラーメンのスープは、濃厚でコクがあるが、沖縄そばのスープは、さっぱりとしていてあっさりしていた。彼は興味を持った。これは、ラーメンと沖縄そばの違いなのだろうか?最後に、彼はソーキを食べた。ソーキは箸で簡単にほぐれるほど柔らかく、甘辛いタレが絡んでいた。彼は感激した。これは、ラーメンのチャーシューやバラ肉とは違っていた。ラーメンの肉は、薄くて硬いことが多いが、沖縄そばの肉は、厚くて柔らかかった。彼はソーキそばを完食した。

 彼は店員に会計を頼んだ。彼は笑顔で「ごちそうさまでした」と言った。「おいしかったです。」店員は「また来てくださいね。今日はお仕事ですか?」と言った。彼は「はい、出張で来ました。また来ます」と言った。彼は店を出た。

 彼は店の外に立った。彼は空を見上げた。空は青くて広かった。眼前には、海岸線が広がっていた。海は青くてきらきらしていた。太陽はギラギラしていて5月だというのに突き刺すような日差しを浴びせかけていた。

 彼は店の隣にある駐車場に目をやった。そこには、色とりどりのサーフボードが積まれた車が何台も停まっていた。彼はサーフボードに興味を持った。彼はサーフィンをしたことがなかった。せっかく沖縄に来たのなら、サーフィンをしてみてもいいかもしれない、と彼は思った。彼は駐車場に歩いて行き、サーフボードを見て回った。彼はサーフボードの形や色や模様に感心した。彼はサーフボードに触ってみた。彼はサーフボードの質感や重さに驚いた。そのとき、声をかけられた。

「おい、お前、何やってんだよ?」

声の主は、日焼けした肌と金髪の髪と青い目をした若い男だった。先ほどの沖縄そばの店の客だった男だ。彼はサーフボードの持ち主だった。

「すみません、興味があって……」

彼は謝った。

「興味があるなら、ちゃんと聞けよ。勝手に触るなよ。これは俺の命だぞ」

男は怒った。

「命?」

そこまで言うほど大事なものだろうか? 彼は疑問に思った。

「そうだよ。俺はサーフィンが命だ。俺はサーフィンのために生きてるんだ。サーフィンのために沖縄に移住したんだ。わかるか?」

男は熱く語った。

「わかりません」

彼は正直に答えた。

「わからないのか。じゃあ、教えてやるよ。サーフィンってのは、ただ波に乗るだけじゃないんだ。サーフィンってのは、自分と海を一体にすることなんだ。そして、自分の限界に挑戦することなんだ。自分の人生を楽しむことなんだ。わかるか?」

男は情熱的に語った。

「わかります。」

ヒートアップしているサーファー男の機嫌を損ねるのは得策ではないと考えた彼は嘘をついた。

「そうか。じゃあ、一緒にサーフィンしようぜ。俺が教えてやるよ。今日は波がいいぞ。さあ、行こうぜ」

男は笑った。

「え?いや、でも、これから仕事が……」

彼は困惑した。

「なあに、大丈夫。サーフィンは楽しいんだ。信じてくれ。さあ、行こうぜ」

男は彼の手を引っ張った。

「いや、待って……」

彼は抵抗した。しかし彼自身、サーフィンに興味があったのも事実である。今日の業務は打ち合わせ1件だけで、それまでまだ十分に時間もある。

 結局彼はサーファー男に連れられて、海に向かって走った。何だかんだ言って水着も持ってきていた彼は、そそくさと着替えるとサーフボードを持って、海に入った。沖縄とはいえまだ5月の海水は冷たい。彼はサーフボードに乗って、波に向かって漕いだ。彼は男の指示に従って、波に乗ろうとした。彼は波に乗れずボードから落ちた。彼は海面から顔を出し、サーフボードにしがみついた。彼は息を切らした。彼はサーファー男を見た。男は波に乗って軽快にボードを操っていた。男はこちらを見て笑っていた。悔しく思った彼はもう一度、波に挑戦した。しかしまた、波に飲まれ、サーフボードにしがみついた。彼はもう一度、息を切らした。彼は諦めなかった。彼は何度も何度も、波に挑戦した。彼は少しずつ、波に慣れていき、波に合わせて動けるようになっていった。結局、業務の開始時間ギリギリまでサーフィンに熱中した彼は、初心者としてはなかなかの腕前まで上達した。

「やったぜ、兄ちゃん。今日が初めてでこれだけできるんなら、サーファーのセンスあるよ。」

サーファー男が右手の親指をグッと立てて言った。

 彼はサーフィンを通して、自分と海との一体感を感じた。

「さてと、そろそろ行かなくちゃな…。シフトが始まっちまう。」

サーファー男が言った。

「シフト? これから仕事なんですか?」

「ああ、俺はそこの沖縄そばの店で働いているんだ。今日は夕方のシフトだから、昼間、こうしてサーフィンしてたってわけ。」

なるほど、サーファー男にとって、沖縄そばやサーフィンは、生活の一部なわけだ。先ほど店内で沖縄そばを食べていたのは、いわゆる賄いだろう。彼はサーフボードを男に返し、礼を言った。

「またいつでも来てくれよ」

よく日焼けしたサーファー男は、真っ白な歯を光らせながら言った。

 彼は沖縄そばの店を通して、新たな出会いや体験ができたことに深く感謝した、今度はプライベートでも遊びに来て、思う存分サーフィンと沖縄そばを楽しもう。そんなことを思いながら、いったんホテルへ戻り、仕事のための身支度を整えるのだった。

 

~つづく~

ラーメン道 〜ラーメンと人生を味わう〜

ラーメン道 〜ラーメンと人生を味わう〜

ChatGPTを活用し、ラーメンに関する小説を書いてみました。あらすじを指定してGPTに書かせ、文章のおかしなところを自分で修正しています。

 

以下、本編

 

 羅麺メンマは、うどんが大好きな三十代の男だった。彼は、仕事で全国を飛び回る営業マンとして働いていたが、どこに行っても必ずうどんを食べるのが習慣になっていた。彼は、うどんのコシやつるつる感、ダシの風味やトッピングのバリエーションに魅了されていた。彼は、自分の人生もうどんのようにシンプルで弾力のあるものであると思っていた。

 ある日、彼は北海道の札幌市に出張に行った。彼は、札幌駅近くのホテルにチェックインした後、夕食を探しに街を歩き始めた。彼は、札幌といえばジンギスカンやラーメンが有名だと聞いていたが、彼は迷わずうどん屋を探した。しかし、彼はなかなかうどん屋を見つけられなかった。彼は、地図アプリで検索してみたが、近くにはラーメン屋ばかりが並んでいた。彼は、仕方なく一番近いラーメン屋に入ることにした。

 店に入ると、暖簾をくぐってカウンター席に座った。店員さんがメニューを持ってきてくれたが、彼はメニューを見てもピンとこなかった。彼は、ラーメンに興味がなかったからだ。彼は、店員さんに「おすすめは何ですか?」と聞いた。店員さんは「当店の名物は味噌ラーメンです。濃厚な味噌スープと太めの縮れ麺が絶妙に合いますよ」と答えた。彼は「じゃあ、それで」と言って注文した。しばらくすると、味噌ラーメンが運ばれてきた。彼は、器に盛られたラーメンを見て驚いた。彼は、ラーメンというと薄いスープと細い麺のものだと思っていたが、目の前のラーメンは違っていた。スープは濃厚で油っぽく、麺は太くて縮れていた。具も豚肉や玉ねぎやニンニクやバターなどが山盛りだった。彼は「これがラーメンなのか」と思った。

 彼は、箸とスプーンを手に取り、まず麺をすすってみた。すると、口の中に広がる味に感動した。麺はコシがありつつも柔らかく、スープとよく絡んでいた。スープは味噌の風味が濃厚でコクがあり、油分も程よく感じられた。具も食感や味がバランスよく調和していた。彼は、次にスプーンでスープをすすってみた。すると、さらに感動した。スープは麺だけでなく、具やご飯ともよく合っていた。彼は、ご飯をスープに浸して食べてみた。すると、ご飯がスープの味を吸ってふっくらとしていた。彼は「ラーメンはご飯ともよく合う」と思った。彼は、気づけばラーメンを完食しており、満足感とともに罪悪感を感じた。彼は、自分がうどん好きだったことを思い出した。彼は、うどんに対して申し訳ない気持ちになった。彼は「うどん、ごめんなさい」とつぶやいた。

 店員さんが「お会計です」と言ってきた。彼は、お金を払って店を出ようとした。すると、店の外に立っていた店長さんが声をかけてきた。「お客さん、味噌ラーメンはいかがでしたか?」と聞いてきた。彼は「美味しかったです」と答えた。「そうですか。よかったです。この味噌ラーメンは、私が札幌のラーメンの歴史を調べて作ったものなんですよ。札幌のラーメンは、昭和20年代に中国人の移民が始めたもので、当初は醤油味でした。しかし、昭和30年代になると、味噌味が登場しました。それがこの味噌ラーメンの原型です。この味噌ラーメンは、札幌の気候や人々の好みに合わせて進化してきたものなんですよ」と説明した。

 彼は「そうなんですか」と感心した。店長は、なおも熱く語り続けた。「私は、この味噌ラーメンを通じて、札幌の文化や歴史や人々を伝えたいんですよ。だから、お客さんに喜んでもらえると嬉しいんですよ」

彼は「ありがとうございます」と礼を言った。「どういたしまして。また来てくださいね」と店長さんは笑顔で言った。

 彼は店を後にし、歩きながら考えた。「ラーメンって面白いな」と思った。「ラーメンって人生みたいだな」と思った。

 

 彼は気づいた。「私はラーメンが好きだ。」

 

~つづく~

生産技術者としてスキルアップするための資格

生産技術という職業は、業務内容が多岐にわたっている。業界や企業により異なる部分もあるだろうが、大抵の場合、工程設計、設備設計製作、現場の改善活動、新機種のVEや海外工場の立ち上げなど盛り沢山だ。

このため、生産技術者としてのスキルアップにはとても長い期間がかかるし、特定の生産設備を扱う業務の場合はOJTでしかスキルを身に付けることができない。しかし生産技術職全体に共通するスキル要素であれば、【資格試験】を活用することで短期間で身に付けることができると思う。短期間といっても数年がかりだが…。

これまで筆者が取得してきた資格を中心に説明していこう。

目次

①ITスキル⇒IPA情報処理技術者試験
②電気設計スキル⇒電気主任技術者
③機械設計スキル⇒機械設計技術者試験
④生産管理スキル⇒ビジネスキャリア検定 生産管理
⑤戦略立案スキル⇒中小企業診断士(二次試験)
⑥その他の生産技術者資格(CPE:生産技術者マネジメント資格、CMfg国際認定生産技術者)
⑦まとめ

 

①ITスキル⇒IPA情報処理技術者試験

近年、生産現場ではIoTにより設備や作業者の情報を連携し、生産性の分析や向上につなげる取り組みが進んでいる。また、CAD、CAM、生産管理などには従来からITシステムが用いられている。よって、ITスキルは生産技術者に必須だ。筆者の場合、IPAの資格試験のうち、一番難易度の低いものから順に受験してきた。

 

ITパスポート:

ITを利活用するすべての社会人が身に付けておくべき基礎知識の試験だ。しかしIPAの試験全体に言えることとして広く浅く問われるため、電気情報系学科出身の筆者でも、それなりの勉強が必要だった記憶がある。

 

基本情報技術者試験

名前の通り、情報系技術者として基本的な知識や技能が問われる試験。プログラミングが苦手な人には結構難関らしい。

 

応用情報技術者試験

基本情報技術者の上位に位置する試験であり、出題分野は基本~と変わりないが、それぞれをより深く問われる。記述式の問題があるので、まぐれ合格は期待しにくい。この辺までスキル到達すれば、生産技術者としてITシステムの仕様を決めたり、設備とITシステムの連携方式を検討するくらいのことはできると思われる。

 

エンベデッドシステムスペシャリスト:

高度情報処理技術者試験の一つで、ハードとソフトを両方含む組込みシステム技術者のための資格だ。受験対象者は、家電、自動車やロボットなどの組込みシステム開発者がメインだと思う。生産技術者は家電などの製品自体の開発者ではないが、この資格試験により製品の仕組みを理解することができるし、生産設備も一種の組込みシステムととらえることができる。本記事執筆段階では、筆者はこの資格を勉強中で未取得。

 

②電気設計スキル⇒電気主任技術者

生産技術の実務で、特に汎用的なスキルは、電気設計と機械設計だ。生産設備は電気と機械で動いている。このうち電気設計について、ポピュラーな資格は電気主任技術者電験)だろう。この資格には電気設備管理の独占業務があるので、業務上必須な方もいるかもしれない。大きな工場の電気設備管理には、第二種電気主任技術者が必須だ。これに対して生産設備(=二次側)の電気設計には特定の必須資格はない。しかし、やはり電験三種くらいの知識を持って設計しないと、安全な設備を設計することができないだろう。

 

③機械設計スキル⇒機械設計技術者試験

機械設計は奥が深い。もともと電気系の筆者は、あまり機械設計に深入りするつもりはないが、機械設計者と会話ができるレベルになるため、この資格試験の勉強をした。機械系の大卒レベルとされる3級には受験資格はなく、だれでも受験可能だ。2級以上には実務経験が受験資格として求められる。

 

④生産管理スキル⇒ビジネスキャリア検定 生産管理

この検定試験は、厚生労働省が定める職業能力評価基準に則り、ホワイトカラー職種全般のレベル判定をするもの。このうち、生産管理分野には、BASIC級と1~3級があり、2・3級は生産管理プランニングと生産管理オペレーションで資格が分かれている。この資格では「生産管理」と表現されているが、学ぶ内容は生産技術者の知っておくべき管理技術が主体となっている。

プランニングでは生産システムや生産計画、オペレーションでは作業管理、設備管理、原価管理などが問われる。2級はプランニング、オペレーションの中でもさらに細かく区分がある。2級までは公式テキストに沿って勉強し、無料で公開されている過去問を解けば実力を上げることは可能だ。1級は該当テキストがなく、生産戦略を問われる試験になっており、過去問公開もない。2級まではおススメできる資格だが、1級は筆者にとっても未知数だ。

この資格の欠点は、オペレーションとプランニングの出題分野が若干かぶっていること。しかし生産技術者に必要な知識を網羅するためには両方必要だ。

上述の通り、この資格はホワイトカラー職種全体のスキル標準化を意図しているので、生産技術という職種に特化しておらず、生産管理者、開発技術者、購買担当者などあらゆる工場内の職種が受験できるように設計されている。

 

⑤戦略立案スキル⇒中小企業診断士(二次試験)

これまで見てきた資格は、いずれも各特定分野における知識や問題解決能力を測るものだった。ここで壁にぶち当たる。具体的に与えられた択一問題に答えるだけの試験勉強では実戦に不十分であり、自社の課題発見能力や、複数分野にまたがる複雑な問題を分析する能力に欠けるのだ。

この能力を身に付けるためにお勧めするのが、中小企業診断士の二次試験だ。診断士も、一次試験は分野こそ広いものの、択一式の知識試験だ。診断士独特なのは二次試験のほうで、事例Ⅰ:組織人事、事例Ⅱ:マーケティング・流通、事例Ⅲ:生産・技術、事例Ⅳ:財務・会計の4科目につき、実在企業をもとにした事例問題が出される。いずれの事例でもSWOT分析などにより企業の現状を分析してから、戦略立案する流れで出題される。

生産技術者にとっては、事例Ⅱ以外はすべて、実務に直結する内容だ。事例Ⅲは生産・技術そのものの科目であり、例年事例企業の生産管理方法について問われる。事例Ⅳでは生産技術者に必須な設備投資採算計算がよく問われる。事例Ⅰは組織人事だが、この内容は企業システムの根幹にあたるため、他の全事例と関係が密接だ。

筆者は令和元年に初挑戦し、不合格だった。試験時期に仕事がめちゃくちゃ忙しく、一日1時間も勉強時間が取れなかったせいもあるが、資格試験に落ちたのは人生で初めてだった。とても難易度の高い試験だ。ちなみに事例ⅠとⅢは合格点(A評価)、事例ⅡとⅣが不合格点で足を引っ張っていた。事例Ⅳで高得点が取れるようになるには、会計士試験用の問題集をやり込むことが必要らしい…。

なお、生産戦略立案に関しては、ビジネスキャリア検定生産管理1級でも出てくるが、先述の通り1級は教科書も過去問もなく、勉強や試験対策のしようがない。これに対して中小企業診断士は割とポピュラーなため、過去問、教科書、試験対策が広く流通している。ただし巷のブログに蔓延る素人による解答解説には、理論の極端な単純化が見られるため、注意が必要だ。

 

⑥その他の生産技術者資格

これまでは生産技術に「関連する」資格だったが、生産技術者そのものの認定資格も一応ある。生産技術者マネジメント資格(CPE)や国際認定生産技術者(CMfg-T、CMfg-E)だ。ただし筆者は周りでこれらの資格を持っている人を見たことはない。今のところ日本ではマイナーな資格だ。

 

生産技術者マネジメント資格(CPE):

CPE日本能率協会による資格制度で、その内容はビジネスキャリア検定生産管理に類似していると筆者は考えている。どちらも生産管理に関してはJISの用語定義がベースになっているからだろう。CPEは過去問が公開されておらず、教科書も受験料も高かったので筆者は受験しなかった。教科書は1セット35,000円、受験料は15,000円だ。これに対し、ビジネスキャリア検定の場合、過去問無料公開、教科書は自身の職種に関連するものをチョイスすれば5,000円~6,000円程度、受験料は1科目5,000円×2=10,000円といったところだ。個人受験者としては、コスパの差が気になる。

ただし日本能率協会IE系のコンサルティングでは有名どころだし、社員教育の一環として企業負担で受験するなら、受験料が多少高いくらい、デメリットにならないのかもしれない。

 

国際認定生産技術者(CMfg-T、CMfg-E):

アメリカの生産技術者協会(SME)が行う試験だが、日本では極めてマイナーだと思う。メリットがあるのはアメリカで生産技術職を得たい人くらいか?

 

⑦まとめ

この記事では、生産技術者としてスキルアップするための資格を紹介した。①から⑤の資格をすべて取得しようと思ったら、それだけで5年~10年かかるだろう。よって、各自の業務での重要度に応じて、優先順位付けが必要だ。

筆者の周りには、どのような資格が業務に役立つのか教えてくれる人がいなかったので、筆者はこれらの資格の存在を調査するところから始めてきた。スキルアップの仕方に悩む生産技術者の方は、ぜひこの記事を参考にして、効率よくスキルアップを図ってほしい。