ラーメン道 第三話 大阪出張編

 今回もChatGPTを使って書いていますが、ストーリーの骨子を考えるのは結構苦労しました。大阪ということで漫才のような会話を入れたかったのですが、「漫才のような会話」とだけ指定して書かせると、回りくどいばかりの会話(業界用語でいえば"天丼"のやり過ぎ)になってしまいました。かなり具体的にシーンを指定し、使えない会話はバッサリ切り捨て、複数回に分けて指示した内容を編集しています。なかなかChatGPTオンリーでいい文章を書くのはまだ難しいですねー。

 

以下、本編。

 

 羅麺メンマは、大阪出張の最終日に、同僚から教えてもらった高井田系ラーメンの老舗「中華そば 住吉」に向かった。高井田系ラーメンとは、濃厚な醤油ベースのスープに太めの縮れ麺を合わせたもので、大阪では珍しいご当地ラーメンだという。彼は、これまでに食べたことのないラーメンに興味津々だった。

 店に着くと、カウンターと4人掛けテーブル3台の小さな店内には、昼時を過ぎてもお客さんがひっきりなしに入ってくる。彼は、空いた席に座り、メニューを見た。中華そば、チャーシュー麺、ワンタン麺の三種類しかない。彼は、迷わずチャーシュー麺を注文した。しばらく待つと、目の前に熱々のチャーシュー麺が運ばれてきた。スープは、漆黒の色をしていて、醤油の香りが鼻を刺激する。麺は、太くて縮れていて、スープに絡んでいる。チャーシューは、分厚くて柔らかくて、肉の旨味が溢れている。彼は、箸を持って、一口食べた。

「うわっ、これはすごい!」

彼は、思わず声を上げた。スープは、醤油の風味が濃厚で、鶏ガラや昆布などの出汁の味が深く感じられる。麺は、もちもちとした食感で、スープとの相性が抜群だ。チャーシューは、口の中でとろけるようにやわらかく、甘辛い味付けがスープにマッチしている。彼は、一気に食べ進めた。スープも残さず飲み干した。

 彼は、ふと隣の席を見た。隣の席に座っていたのは、灰色のスーツに黒いネクタイをした、中年のサラリーマンだった。彼はどうやら常連客のようで、ラーメンをすすりながら、店長と話していた。

「店長、今日のスープはいつもより濃いな。何か変えたか?」

「いや、変えてないで。ただ、昨日の夜、閉店後に店で酒を飲んだんや。で、酒が余ったから、今日のスープに足したんや」

「へえ、そうなんか。それで、こんなにコクが出るんか」

「そうやで。酒の成分がスープに染み込んで、旨味が増したんやな。これが、俺の秘伝のスープや」

「秘伝のスープか。どんな酒を入れたんや?」

「それは、教えられへんで。だって、秘伝やもん」

「そうか、そうか。じゃあ、何かほかに教えてくれるもんはないんか」

「あるで、あるで。例えば、この麺や。この麺は、自家製やで」

「自家製か。それは、すごいな。どうやって作るんや?」

「それは、簡単やで。小麦粉と水と塩とかんすいを混ぜて、こねて、伸ばして、切るだけや」

「そんなに簡単なんか。じゃあ、俺も家で作ってみようかな」

「いや、それはやめとけ。家で作ると、麺がべちゃべちゃになるで。それに、麺を切るときに、指を切るかもしれへんで」

「そうか、そうか。じゃあ、やめとこうかな」

「そうやで、そうやで。麺は、プロに任せとけ。俺は、この仕事を30年やってるからな。麺のことなら、何でもわかるで」

「そうなんか。じゃあ、店長は、麺の達人やな」

「そうやで、そうやで。俺は、麺の道を極めてるんや。麺の道とは、なんやと思う?」

「なんやろな。麺を美味しく作ることやろか」

「いや、それだけやないで。麺を美味しく作ることは、もちろん大事やけど、それだけではないんや。麺の道とは、麺を通して、人生を学ぶことや」

「人生を学ぶことか。それは、どういうことや?」

「それは、例えばやな。麺は、水分と小麦粉のバランスが大事やろ。水分が多すぎると、べちゃべちゃになるし、少なすぎると、かたくなる。小麦粉も、種類や量によって、麺の風味や弾力が変わる。だから、麺を作るときは、水分と小麦粉のバランスを常に考えなあかんのや。これは、人生にも当てはまるんや。人生も、仕事と遊びのバランスが大事やろ。仕事ばかりやってると、疲れてしまうし、遊びばかりやってると、だらけてしまうし。だから、人生を送るときは、仕事と遊びのバランスを常に考えなあかんのや。これが、麺の道や」

「へえ、なるほどな。麺の道は、人生の道やな」

 彼は、店長と常連客の会話に感心しながら、ラーメンを食べ終えた。彼は、二人の話題に加わりたいと思ったが、最近ラーメンにハマり始めたばかりの自分には麺の道や人生の道といった深い話はできないと思った。自分が彼らより深い話ができるのは、自宅で飼っているうさぎに対する愛情だけだと思った。一人暮らしが長い彼は、そのうさぎをこの上なく愛していた。その可愛さを伝えたいと思った。そこで、彼は、思い切って二人に声をかけた。

「すみません、お二人とも。ちょっとお聞きしたいんですが、うさぎって好きですか?」

店長と常連客は、彼の声に驚いて振り返った。それまで彼はずっと黙ってラーメンを食べていたからだ。彼らは、急な質問に戸惑ったが、礼儀正しく答えた。

「うさぎか。まあ、嫌いじゃないで。かわいいもんな」

と店長が言うと、

「うさぎね。俺も嫌いじゃないよ。でも、飼ったことはないな」

と常連客も続けた。

彼は二人の返事に安心し、自分のうさぎの話を始めた。

「僕は、自宅でうさぎを飼ってるんです。名前は、モカといいます。茶色の毛に白いお腹とお鼻が特徴なんです。とってもかわいいんですよ」

「へえ、そうなんか。モカというのか。いい名前やな」

モカって、コーヒーの味とちゃうか。そのうさぎはコーヒーの匂いがするんかいな」

「いやいや、そんなことないですよ。モカは、コーヒーの色に似てるから、その名前にしたんです。モカは、コーヒーが好きなんですけどね」

「コーヒーが好きなんか。それは、珍しいな。うさぎは、野菜とか草とか食べるもんやと思ってた」

「飲むわけではないですよ。僕がコーヒーを飲んでいると必ず近寄ってきて、クンクンと鼻を動かしてコーヒーカップの匂いを嗅いでいるんです。そうすると機嫌がよくなって、じたばたとダンスのように動き回ります。それが、とってもかわいいんですよ」

「へえ、そうなんか。それは、見てみたいな」

「いいですよ。僕がモカのダンスを物まねしますね。」

彼は、二人の頼みに応えることにした。彼は、自分の席から立ち上がり、店の中央に移動した。そして、モカのダンスの物まねを始めた。彼は、まず、うさぎのように前足を曲げて、後ろ足を伸ばした。そして、左右に首を振りながら、前に進んだ。次に、急に方向を変えて、後ろに進んだ。その後、ぐるぐると回転しながら、前に進んだ。そして、最後に、自分の背丈を超えるほどのジャンプをした。その様子は、まるでダンスをしているかのようだった。

 店長と常連客は、彼の物まねに大爆笑した。彼の動きは、本当にすばしっこいうさぎのようだった。彼は、二人の笑顔を見て、嬉しくなった。彼はモカのダンスの物まねを終え、店長や常連客の笑いがひとしきり落ち着いたところで、そろそろ仕事の打合せへ向かうため出発する旨を伝え、二人と力強く握手を交わした。

「兄ちゃんの物まね、最高やったで。」

「また来てくれよ、ウサピョンの兄ちゃん!」

店長と常連客はそれぞれ彼に対して言った。彼は、また新たな行きつけの店ができたことに満足しながら、のれんをくぐって店を後にした。

 

~つづく~